「きっと治る」そう信じていた私に、医師が告げた言葉はあまりにも残酷なものでした。
目次
再検査で行われた“電気刺激テスト”
顔の神経の状態を確認するため、耳の後ろにある三叉神経に電流を流す検査を受けました。
結果は… 想像を遥かに超える悪さ。
医師の表情が少し曇ったこと、今でも忘れられません。
「元に戻るのは難しい」…言葉を失った瞬間
耳鼻咽喉科の先生からのひとこと。
「これだけ反応がないと、元の状態に戻るのは難しいかもしれません。」
その場でうまく反応できず、ただ頷くことしかできませんでした。
鍼治療は禁止?医師からの厳重な忠告
「鍼治療は受けないように」と釘を刺されました。
理由は“共同運動(シナジー)”の悪化。
顔の神経が別の動きを覚えてしまい、回復に逆効果になる可能性があるとのことでした。
それでも治らない痛みと不調
- 口元のピリピリとした痛みが半年以上も続き
- その間、痛み止めが手放せませんでした
- 目も閉じにくく、乾燥によって点眼薬を常用
医師の驚きと、希望の兆し
通院から4ヶ月ほど経ったころ、医師からこう言われました。
「ここまで改善するとは思っていませんでした」
一度は見放された希望の光が、少しだけ差し込んできた瞬間でした。
1年半後、私は鍼治療を選んだ
医師の忠告は心にありましたが、「もう一度、賭けてみよう」という気持ちが勝ちました。
慎重に選んだ鍼灸院に通い始め、同時に自宅での顔面トレーニングもスタート。
- 目を大きく見開き、口角をしっかり上げる
- 目を見開いたまま口をすぼめる
今も、地道に続けています。
まだ完治してはいないけれど
たしかに、いまも「口を動かすとまぶたが閉じてしまう」などの問題は残っています。
でも、ここまで回復してこれた自分を、私は少しだけ誇りに思っています。
「厳しい現実」も、受け止めて、前に進めば。
それが、今の私のテーマです。
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