目次
皮膚科で出された紹介状
口の周りにできた水疱を診てもらいに、皮膚科を受診したときのこと。
先生が私の顔をじっと見て、こう言いました。
「まぶたの動き、少しおかしいですね。耳鼻科で診てもらいましょう」
そして、紹介状を手渡されました。
そのときの私はまだ、「なんとなく変だな」くらいの感覚。
まさかこの一枚の紙が、人生の分岐点になるなんて思いもしませんでした。
耳鼻咽喉科での診察。そして…
紹介状を持って向かった耳鼻科では、医師が私の顔の動きをチェックしながらこう言いました。
「顔の動きに左右差がありますね」
「これは…顔面神経麻痺です」
え? 顔面…神経麻痺?
私は、言葉を失いました。
「入院しても治療内容は同じ」と言われて…
診断結果を告げられたあと、医師から言われたのはこうでした。
「ステロイドと抗ウイルス薬を出します。安静にしてください」
「入院してもやることは同じなので、自宅でも構いません」
正直、ホッとした気持ちと、不安が入り混じっていました。
「自宅で治療できるなら…」と、在宅療養を選ぶことにしました。
でも今思えばこのときすでに、症状は進行していたのかもしれません。
数日たっても、まったく良くならない
薬を飲み、無理をせず安静に。
できることはやっているつもりでした。
けれど——
症状はまったく改善しない。
まぶたは下がったまま、笑っても表情が戻らない。
どんどん不安が膨らみ、「このまま戻らなかったらどうしよう」という思いが心を支配していきました。
まとめ:ここが「病気と向き合う」スタートだった
診断を受けたあの日。
耳鼻科の待合室で、私は静かにショックを受けていました。
でも、今にして思えば——
ここがようやく、「病気と本気で向き合う」スタート地点だったのかもしれません。
次回は、顔面神経麻痺と診断されたあとに受けた検査や経過観察の記録についてお話しします。
コメント