顔面神経麻痺と診断されたとき、医師から言われたのは「入院しましょう」という言葉。
でも、私は“入院しない”という選択をしました。
この記事では、私がそう決断した理由と、その後に感じた不安や後悔、そして「ラムゼイ・ハント症候群」と診断されるまでの記録をお伝えします。
顔面神経麻痺と診断された日。医師の言葉は「即入院」だった
耳鼻咽喉科での診察結果は、「顔面神経麻痺」。
その瞬間、医師から出た言葉はとてもシンプルでした。
「このまま入院して、しっかり安静にしましょう」
ただ、私の頭の中にはいくつもの思いが渦巻いていました。
仕事のこと、家のこと、そして何より「本当に入院が必要なのか?」という疑問。
「入院しても、やることは変わらない」と言われた
診察の中で、医師がふとこう言ったんです。
「入院といっても、点滴や手術をするわけではありません。
薬を飲んで、ゆっくり静養するだけです」
それなら——
自宅でも、できるんじゃないか?
そう思った私は、“自宅療養”という選択肢を取りました。
「安心」と「不安」が入り混じった在宅での数日間
自宅に戻ってからも、気が抜けることはありませんでした。
薬はしっかり飲んで、できるだけ横になって。
外出もせず、安静を保って過ごす毎日。
でも同時に、「これで本当に良くなるのかな?」という不安も、常に頭の片隅にありました。
数日経っても改善しない症状。「この選択で良かったのか…」
顔の違和感はまったく改善せず、
まぶたの動きも悪くなり、口元も思うように動かない。
「やっぱり入院しておけばよかったのかも…」
そんな思いがよぎり、再び耳鼻咽喉科を訪ねました。
ついに告げられた「ラムゼイ・ハント症候群」
医師の表情が少し変わり、神経の検査を受けることに。
そして、ようやく診断されたのが——
ラムゼイ・ハント症候群
自宅療養ではどうにもならなかったのかもしれない、
そんな後悔にも似た気持ちが、胸に広がりました。
この選択が“正解”だったのかは、今もわかりません
入院しなかったことで、良かったのか悪かったのか——
それは今でもハッキリとはわかりません。
でも、自分で選んだ道だったからこそ、
「もっと調べよう」「もっと治したい」と行動できた気がします。
まとめ
顔面神経麻痺の診断後、「入院しない」という選択をした私。
その選択に後悔がなかったとは言えません。
でも、自宅療養で過ごした日々が、今の自分につながっている。
だからこの記録が、誰かの“選択”を支える一助になれたら嬉しいです。
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