「良くなるはずなのに…」自宅療養中に押し寄せた不安と孤独

入院はしなかった。それは、自分で選んだこと。でも、自宅で療養する日々は「安心」とはほど遠いものだった。
周りからの励ましにも、薬の効果にも、すぐに結果が見えるわけではない。
「本当にこのままでいいのか…」そんな不安と孤独に、私は毎日向き合っていました。

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“薬を飲んで安静に”だけの日々

顔面神経麻痺と診断されたあと、私は入院ではなく自宅療養を選びました。
医師からは「入院しても薬を飲んで安静にするだけ。環境が変わるくらい」と言われたからです。

たしかにそれは納得できる説明でしたが、何か“治療らしいこと”が行われないまま時間だけが過ぎていくのは、想像以上に不安でした。

「効いているのかな?」薬への疑念と焦り

処方された抗ウイルス薬をきちんと飲んで、なるべく身体を休める日々。
でも、顔の動きがすぐに改善されるわけではない

鏡を見るたび、左右のバランスが崩れた自分の顔と向き合う。
「この薬、ちゃんと効いてるの?」「もっと早く何か手を打つべきだったのでは…?」
そんな考えが頭の中をぐるぐる回っていました。

誰にも言えない「孤独感」

一見、家で過ごせているから“元気そう”に見えるのか、周りからの心配や配慮が薄れていくように感じる日もありました。

実際は、人と会いたくない日や、何も話したくない時間もあるのに、
「どうして自分ばかり…」「この症状、誰にも分かってもらえない」
そんな孤独が心を覆っていきました。

「焦らなくていい」そう言ってくれた言葉

そんなとき、ネットで見つけたある体験談に救われました。

「顔面神経麻痺は、すぐには治らない。でも、時間をかければ回復する。焦らなくていい」

この一文だけで、どこか張り詰めていた気持ちが、すっと軽くなった気がしました。

もし、あなたが同じように悩んでいたら

これは、過去の私への手紙でもあります。

毎日が不安でいっぱいでも、少しずつ前に進んでいる。
そう信じて、今できることを大切にしていきましょう。

「何もしていないようで、ちゃんと回復に向かっている」
自宅療養の日々で私が学んだ、何よりも大切な気づきでした。

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