顔面神経麻痺・鍼治療の記録– category –
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『“伝わらないかもしれない” それでも私は話してみた。あのときの涙は、無駄じゃなかった』
「話したって、どうせ伝わらない」 心のどこかで、そう決めつけていた。 口元の動きがうまくいかず、言葉も伝わりづらい。 そんな自分が何かを話そうとすること自体が、怖かった。 言葉が出てこない 顔の麻痺は、見た目だけでなく、会話にも影響した。 相... -
『“話してよかった”と思えた瞬間。その言葉が、私を少しずつ前へ進ませてくれた。』
「話してよかった」 そう思えたのは、ほんの一言で救われたからでした。 ずっと心に抱えていたことを、ようやく話せたあの日。 相手の返事は、気の利いた言葉でも特別なセリフでもなかった。 でも、それが私には“救い”だったのです。 誰にも言えなかった不... -
話せた。伝わった。それだけで、少しずつ自分を許せるようになってきた。
「大丈夫だよ」って言われた。それだけで、涙が出そうになった。 顔の麻痺が出てから、私は人と話すのがとても怖くなった。 口元がうまく動かず、言葉がはっきりしない。 マスクの奥に隠れた表情の違和感が、誰かに気づかれるのが怖くて。 「どう思われる... -
「“このままでいいのかな…”迷った末に、もう一度考えてみることにした。」
「このままでいいのかな?」と、ふと立ち止まった。 鍼治療に通いはじめて1年。 当初に比べれば、表情筋は少しずつ動くようになってきたし、目も以前ほど重くは感じなくなった。 でも、あるときふと、心の中にモヤモヤが広がった。 「私は今、本当に最善の... -
“このままでいいのかな…”と迷った日。私が初めて“他の鍼灸院も視野に入れよう”と思えた理由
鍼治療に通い始めて、もうすぐ1年が経とうとしている。 通い始めたころは、ただ「治したい」という一心で、 毎週、迷わず通院を続けてきた。 でも最近、ふとした瞬間に、 「このままで本当にいいのかな…?」 という気持ちが胸に浮かぶようになった。 ■ 回... -
『“話してよかった”と思えた瞬間。その言葉が、私を少しずつ前へ進ませてくれた。』
顔面神経麻痺になってからというもの、人と話すことが怖くなっていた。 うまく伝わらない、表情がうまく作れない、自分の声が変に聞こえる気がして…。 だから、なるべく話さないようにしていたし、無理に話すときも笑顔のフリでごまかしていた。 でも、あ... -
『“伝わらない”が怖かった。でも、それでも私は話すことを選んだ。』
「どうせ伝わらない」 そう思うことが、増えていった。 顔が思うように動かない。 話し方も、以前のようにはいかない。 それだけで、自分の言葉に自信を持てなくなっていた。 伝えることのハードルが、こんなに高くなるなんて 昔は何気なく話していた日常... -
『「傷つかないように」じゃなくて、「自分を守れるように」って考えるようになった。』
「もう、傷つきたくない」 何度もそう思ってきた。 でも、現実はそんなに甘くなくて。 誰かの言葉や視線に、ふと心が揺れてしまう。 「傷つかない方法」を探していた 顔が動かなくなってから、私はとにかく敏感になった。 話しかけられるのが怖くて、人と... -
『“まだ治らないの?”って言われた。笑顔で返したけど、心の中では泣いてた。』
「まだ治らないの?」 ある日、知人から何気なくそう言われた。 その人にとっては、ただの雑談だったのかもしれない。 でも、その言葉は私の胸にグサッと突き刺さった。 笑顔で返したけど、心はずっと泣いていた 「うん、まだちょっと時間かかっててね」 ... -
『「あの日、もう一度だけ話してみよう」と思えた。それが、少しだけ未来を変えてくれた。』
「もう人と話したくないな…」 そんな気持ちになったのは、顔の麻痺がはじまってすぐのこと。 うまく動かない口元、ぎこちない表情。 それを見られるのが怖くて、できるだけ人と距離を置くようになった。 マスクで隠しても、自信は戻らなかった 表情を隠す...