『“伝わらない”が怖かった。でも、それでも私は話すことを選んだ。』

「どうせ伝わらない」

そう思うことが、増えていった。

顔が思うように動かない。

話し方も、以前のようにはいかない。

それだけで、自分の言葉に自信を持てなくなっていた。

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伝えることのハードルが、こんなに高くなるなんて

昔は何気なく話していた日常会話。

でも、今は違う。

口元がうまく動かず、相手に「え?」と聞き返されることが増えた。

マスクをしていることもあって、余計に表情が伝わらない。

それが、私をどんどん臆病にさせた。

「もう、話すのが怖い」

そう思って、口を閉ざした日もあった。

黙っている方が、苦しかった

でも、あるとき気づいた。

「伝わらないかも」と怖がって何も言わないことが、

一番自分を傷つけていた。

わかってもらえないことよりも、

自分で自分を抑え込むことのほうが、ずっとつらかった。

だから私は、話すことを選んだ

勇気がいった。

相手の反応が怖いときもあった。

でも、それでも。

私は、自分の気持ちを「言葉」にして届けたかった。

上手じゃなくていい。

噛んでもいい。

伝えようとする姿勢が、何よりも大切だと感じた。

受け止めてくれる人は、ちゃんといる

すべての人が理解してくれるわけじゃない。

それでも、ちゃんと聞いてくれる人がいる。

「大丈夫だよ」「わかるよ」

そんな一言に、どれだけ救われたか。

自分の声で、自分の言葉で話してよかった。

私にとっての“前に進む”は、「話すこと」だった

怖い気持ちは、今でも完全にはなくならない。

でも、

「それでも話そう」と思えることが、私にとっての進歩。

少しずつ、自分を信じられるようになってきた。

“伝わらない”かもしれないけれど、

“伝えよう”とする気持ちは、必ず何かを変える。

だから私は、これからも話していく。

過去の私のように、言葉を飲み込もうとしている誰かのためにも。

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