「戻らないかもしれない」
ふとした瞬間、そんな不安が心をよぎることがあります。
発症から時間が経ち、治療やリハビリを続けても、目に見える変化が少ないとき。
鏡に映る自分を見て、言葉にならない想いがこみ上げてきました。
目次
「もう元には戻らないのかも」
口元の歪み、動かないまぶた。
どれだけ表情を作ろうとしても、思うように動かない。
「このまま一生、こんな顔なのかな…」
そんな考えが頭の中をぐるぐると巡っていた時期がありました。
でも、私は止まらなかった
それでも私は、動き続けました。
マッサージ、表情筋のトレーニング、そして鍼治療。
「少しでも、できることを」
そんな気持ちだけが、私の背中を押してくれていました。
一歩ずつでも、進んでいると信じたかった
変化は本当に少しずつでした。
でも、ある日気づいたのです。
「あれ?前より口角が少し上がったかも」
その“ほんの少し”が、私にとっては大きな希望でした。
動き続けたからこそ、見えた景色がある
今でも完全に元通りではありません。
でも、あのとき動き続けてきたからこそ、今の自分があります。
努力は裏切らない。そう信じてきた自分を、今は誇りに思います。
これを読んでくれているあなたへ
もし、今「もう戻らない」と感じているなら、
その気持ちを無理に否定しなくてもいい。
でも、できることがあるなら、ほんの少しだけでも動いてみてください。
あなたの一歩が、明日を変えるかもしれません。
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