「どうせ伝わらない」
ずっと、そう思っていました。
顔面神経麻痺になってから、誰かに気持ちを話すことが怖くてたまりませんでした。
目次
話したところで、分かってもらえるはずがない
見た目の変化、思うように動かない口元。
人前で笑うことも、会話を楽しむこともできなくなって、私はどんどん心を閉ざしていきました。
「こんなこと、話しても理解されない」
そう決めつけて、自分の中にしまい込むことが増えました。
でも、話すことで気づけたこと
ある日、思い切って友人に話してみました。
「実はさ、今ちょっと顔がうまく動かなくて…」
返ってきたのは、意外なほど優しい言葉でした。
「大丈夫?気づかなかった。でも言ってくれてありがとう。」
気持ちを言葉にするだけでも、少し軽くなる
すべてを理解してもらえたわけではありません。
でも、「話せた」という事実が、私の心を少しだけ軽くしました。
話さなければ、相手には永遠に伝わらない。
でも、話すことでしか得られない「共感」や「安心感」があることに気づいたのです。
伝えることは、心を前に進ませる一歩
今も、誰にでも気軽に話せるわけではありません。
でも、「伝えてもいいんだ」という気持ちが、私の中に少しずつ芽生えています。
自分を否定せず、小さな一歩でも、ちゃんと前に進んでいる。
あなたも、話したくなったら話していい
無理をする必要はありません。
でも、もし「誰かに話したい」と思ったときは、
その気持ちを、大切にしてみてください。
コメント